セドナ
2016/07/16
セドナという地名を始めて聞いたのは、日本のテレビ番組からです。
2000年代に入ってヒーリング、スピリチュアル、パワースポット、デトックス…という言葉が盛んに伝えられるようになり、その中からセドナという地名が耳に残るようになっていました。
ある時、近所の人と話していて、「セドナに一週間行ってリフレッシュして帰って来た」という話を聞いたので、私たちも行こうと決意しました。
アリゾナ州セドナは、グランドキャニオンに近いFlagstaff(フラッグスタッフ)市の南、車でおよそ1時間ほどの所にあります。
89号線で向かうと、途中崖の横を道路が走っていて少し怖いな…と思いつつドライブしていくと、オーク・クリーク・キャニオンと呼ばれる所を通りました。ここは小川と森と家が点在する清らかな風景が広がっていました。
セドナはたくさんの赤い岩山に囲まれた山間の町です。
大きな赤い岩山は、独特な形からコート(裁判所)・ロック、コーヒーポット・ロック、ベル・ロック、カセドラル(大聖堂)・ロックなど、色々な名称がつけられています。
セドナの町は道の両側に土産物店やレストランなどたくさんの店が立ち並び(アップタウン・セドナと呼ばれています)、周りを美しい岩山に囲まれているので、観光や色々なアクティビティ、ショッピング、アート、スパなどのヒーリングを同時に楽しめる、滞在型リゾートということができます。
私たちは岩山を四輪駆動で回る半日のツアーに参加しました。
このツアーでエアポート・メサと呼ばれる、空港に近い高台に行きました。ここでは四大ヴォルテックス(磁気が集まりエネルギーや自然のパワーを感じられるといわれる)の一つがある所です。
ガイドが一番磁気が集まる所、という箇所に立たせてくれたのですが、そういわれれば、なんだか左に引っ張られている感じがしました。
同行した人は「何も感じない」「右に引っ張られた」などの感想がありましたが、ガイドが言うには特に正しいものはなくどんな感じ方でもよいということでした。
セドナにはたくさんのアクティビティやツアーがあります。
・四駆で急な丘を駆け上がっり下がったりしてスリルを楽しむツアー
・サイキックパワーのあるネイティブインディアンがガイドする瞑想体験
・ヒーリングやリーディング、スパやマッサージなどの癒し体験
・小川と森の中のトレイルをガイドが自然の案内をしながらハイキング
・赤土で皿やポットを作ったり、
・動物の骨や皮、パワーストーンを使ったアクセサリーを作ったり…など、
町を歩いているとアクティビティツアーの案内がたくさんあり、当日でも気軽に予約できるのでなにか一つでも参加してみるのもいいかと思います。
セドナの主要道路は北から西にそれる89号線と、南へ伸びる179号線が“Y”の字を下に傾けたような形で、Y字の接点のやや上部分が観光客向けの土産品店などが立ち並ぶアップタウン・セドナ(中心街)となっています。
西への道はどちらかというと現地の人たちの生活的な要素の店が多く、スーパーマーケットや商店、ファーストフード、レストランなどが見られました。
南はどちらかというと静かな滞在型リゾートという雰囲気でした。セドナはどこからも岩山が眺められ景色がすばらしいですが、
特に私の印象に残ったのは次のようなものがあります。
1.聖十字架礼拝堂(Chapel of the Holy Cross)からの眺め
丘の上には駐車場がほとんどないので下で止めて歩くか、ツアーやトロリーなどを利用する方法があります。
2.南方面の179号線のドライブ
中心街から南へ30分ほどのドライブはとても気持ちよく、 途中の駐車場でベルロックを間近に見ながら写真を撮りました。
3.テラカパキ
これはアドビ風の古い建物で、中にギャラリーやレストラン、バー、ブティック、土産品などの店がたくさん入っています。庭や広場、噴水、植木の配置、小窓、ベンチ…などデザインや配置が美しく、角を曲がるたびに写真を撮りたくなりました。アップタウン・セドナから少し南に行ったところにあります。
セドナの土産品にはネイティブアメリカンの工芸品などが多く、皮の財布や手作りのアクセサリー、ドリームキャッチャー、赤土で焼いたペーパーウェイトなどを買いました。
女性の店員さんは、「次のナバホ族の議員選に出馬するまでバイトしてるのよ」と話していていました。
セドナには、たくさんのネイティブアメリカンの血を引く人たちが暮らしているそうです。
道路に面して、牛の頭の骨を並べている店もありました。
入っててみると、動物の骨、皮、パワーストーン、アクセサリーの材料、ブーツ、毛布、楽器、ネイティブアメリカンの種族ごとに分けられたステッカーなどがあり、とても個性的な店でした。