アリゾナ記念館入場料や予約はいるの?観光のポイントをばっちり伝授
2017/11/26
ハワイ、パールハーバー。
真珠湾という美しい名前の海に、アリゾナ記念館があります。
ここは年間およそ180万人が訪れる、ハワイ有数の観光地。
アリゾナ記念館は、真珠湾攻撃で沈んだ戦艦アリゾナ号の上に建てられた記念碑。
アリゾナ号とともに亡くなった1千人を超える人々の魂が、今も眠っています。
「日本人が行っても大丈夫?」
「チケットとか、手順とか分からない…」
そんな不安をお持ちの方へ、現地民リピーターの私がアリゾナ記念館の観光の仕方をご案内します。
では、さっそく一緒に出かけてみましょう。
もくじ
パールハーバー・ビジターセンターへ
アリゾナ記念館の観光は、パールハーバー・ビジターセンターから始まります。
(パールハーバービジターセンターまでの行き方はこちらで解説しています→パールハーバーの行き方!バスから車まで詳しく解説)
パールハーバー・ビジターセンターでバスを降りると、すぐにこのような旗のある建物が見えます。
ここが、ビジターセンターの入り口です。
国旗とハワイ州旗、5つの軍旗がひるがえっています。
パールハーバー・ビジターセンター(パールハーバー・ヒストリック・サイツ)は次の4つの観光地の発着地点です。
- アリゾナ記念館
- ボウフィン潜水艦博物館
- 戦艦ミズーリ記念館
- 太平洋航空博物館
アリゾナ記念館とボウフィン潜水艦博物館は、ビジターセンター内にあります。
戦艦ミズーリと太平洋航空博物館はシャトルバスでフォード島へ渡ります。
位置関係はこのような感じです。
手描きですので、大ざっぱな感じで見てください(赤・青・黄は、市バスのバス停です)。
入場の前に荷物を預けます
ビジターセンターは国が保有する土地にあり、このエリアを管轄するのはアメリカ海軍です。
ビジターセンター以降は基地の一部とみなされ、入場するには持ち込める荷物の制限があります。
サイフ、携帯電話、小型のカメラ、ボトル入りの水
ポケットに入るこれだけのものか、持ち込みできません(ほぼ手ぶらの状態です)。
小さなバッグやカメラのカバーも持ち込みできませんのでご注意ください。
持ってきた荷物は、入り口の右側のBaggage Storage(バゲージ・ストレージ)に預けます。
預け入れ料は荷物は1つにつき4ドルです。
預け入れにも15分くらいかかる場合があるので、なるべく荷物はもたない、グループは1つにまとめやすくするとよいです。
預け入れが終わったら、エントランスをくぐります。
こちらはエントランスです。
入ったときには、ちょうど8時で、海軍の国旗掲揚の時間でした。
ラッパが鳴ったら立ち止まって待ちましょう。
国歌が流れますので、アメリカ人は敬礼したり、胸に手を当てる人が多いです。ラッパ音が終わりの合図です。
最初にボートチケットをもらおう!
エントランスを入ると、チケットブースがあります。
正面の窓口、アリゾナメモリアルと書いてある所にすぐに向かいます。
人数を告げて、アリゾナ記念館行きのボートのチケットをもらいましょう!
アリゾナ記念館のチケットは無料です。
(ちなみに、右側のブースは戦艦アリゾナ号・ボウフィン潜水艦博物館・太平洋航空博物館のチケットを販売しています)。
この日は8時5分に着いて、8時40分のチケットがとれました。
チケットが取れやすい時間帯
アリゾナ記念館を観光される場合は、朝から行くのがおすすめです。
一般に開放されるボートチケットの数に限りがあるからです。
アリゾナ記念館はたいへん人気のある観光地です。
夏休み、クリスマス休暇、春休みの時期はとても混み合います。
多いと待ち時間が長くなったり、最悪の場合、取れないこともあります。
チケットのブースは朝7時から開いています。できれば早く行くようにしましょう。
また、パールハーバーは屋外にあるため、日中に近づくほど陽射しが強くなります。朝の涼しいうちに観光されるとよいですよ。
アリゾナ記念館は何時間かかる?
アリゾナ記念館のボートは午前8時から午後3時まで、15分おきに運行されています。(開始は午前7時30分の場合もあり)
アリゾナ記念館の観光は、約1時間15分です。
内訳は、往復のボートに約30分、シアターの映画上映が23分、アリゾナ記念館の入館が20分程度となっています。
空き時間をどう過ごす?
ボートチケットがとれたら、時間を確認します。
表示されている時間の10分前までに、シアター前に集合しましょう。それまでの時間を散策にあてます。
そこでおすすめなのが、こちらの音声ガイド。
音声ガイドは、個人で観光する際にとても役立ちます。
散策公園、博物館、アリゾナ記念館の中で使用でき、番号を打ち込むと2、3分程度の解説が流れます。どこからでも始めることができて、理解を深めることができます。
音声ガイド(日本語あり)は、ボートチケットのチケットを取得した左隣りのブースで貸出しています。料金は7ドル50セントです。
ここで、待ち時間に応じた過ごし方のプランをご紹介します。興味がある内容と時間の長さに応じて観光するとよいでしょう。
パールハーバー・ビジターセンター内の公園散策とミュージアムを見学(無料)
●1時間半
公園散策とミュージアムの見学に加え、ボウフィン潜水艦博物館(有料)を加える
●2時間以上
戦艦ミズーリ記念館の見学(有料)
●万一ボートに乗れなかったら…
ボウフィン潜水艦博物館、戦艦アリゾナ、太平洋航空博物館のうち、興味のあるものを組み合わせて
アリゾナ記念館は日本人でも大丈夫?
ボートチケットの時間の10分前にシアターへ集合します。
シアター前で国立公園の職員が立っていて、時間になったらシアターへ誘導してくれます。
ボートに乗る前にここで映画を見ます。戦争が始まる前から、真珠湾攻撃の様子などについて、23分の映画です。
映画は日本人にとっては辛いものですが、周りから責められているという感覚にはなりません。
冷たい視線を感じるということもありません。
映画を見た後、ボートへ
映像を見たあとは、横の扉が開きボート乗り場へ行きます。
ボート乗り場の柱に、黒い碑が掲げられています。
このような文字が刻まれていました。
「アリゾナ記念碑は、戦死者を追悼し、命の尊さを学び、戦争と平和について考える場です」
ここから海軍が運行するボートに乗り、10分ほどで到着します。
行きのボートでは、左側に乗るとアリゾナ記念館が見えやすいです。
アリゾナ記念館を見学
アリゾナ記念館は海に沈んだ戦艦アリゾナ号の胴体中央部に、垂直に建てられています。
アリゾナ記念館の建物の天井と両側にそれぞれ7つの窓があいています。7は12月7日の「7」を表しているそうです。
中へ進みます。
アリゾナ記念館の見学は、20分程度です。右側が今着いたグループ、左側がこれから帰るグループです。
丸く残っているのは、turret(旋回砲塔)の上部を撤去した部分です。この部分が旋回して、火砲を撃ち込むようになっていました。
遠くの海上に2つ、白い平べったいものが2つ浮かんでいるのが見えます。
これは船の墓標のようなもので、攻撃で沈んだ船の位置を表しています(船は撤去済み)。
フォード島の周りには、このような白い目印のようなものがいくつか見られます。
その向こうにかかっている橋は、フォードアイランド・ブリッジ。細くて美しい橋です。その向こうには、アイエアとパールシティの町です。
アリゾナ号は撃沈後、そのまま沈んだ状態でしたが、1950年海軍のラッドフォード司令長官によってメインマストに国旗が掲げられました。
ポールの下には碑があります。
次のような意味のことが書かれています。
「奉納 1941年12月7日、戦艦アリゾナの戦闘とともに命を捧げた、我ら勇敢な船友の永遠の記憶に。
12月7日朝、戦艦アリゾナが誇り高く戦ったがごとく、我らも同じ気高き思いで、今日よりアリゾナに国旗を掲げる。
(中略)彼らの上に光をそそぎ、安らかに眠らせ給え
建物の底の一部に四角い穴があります。花を手向けたりできる場所です。たくさんの小魚が泳いでいます。
つきあたりが、アリゾナ記念館の慰霊所です。戦艦アリゾナとともに亡くなった1177名の乗組員と、生存者のうちで死後に位牌をアリゾナ号に希望して撒かれた人の名前が刻まれています。
75年たった現在でも、アリゾナ号から油がもれています。これは「アリゾナの涙」「黒い涙」と例えられています。
油が流れてゆく向こうに、フォード島に係留されている戦艦ミズーリが見えます。
アリゾナ記念館に入館してから、20分程度の時間があっという間にたちました。またボートに乗り、パールハーバー・ビジターセンターへと戻ります。
帰りのボートでは、最後尾に乗るのがおすすめです。来る時には見えなかったアリゾナ記念館の全景を見ることができます。
ここでは語られないけれど、ここで亡くなった日本人もいます。
さようなら、アリゾナ。
記念館の建物が、みるみる小さくなっていきました。
ビジターセンターの公園でできること
アリゾナ記念館の見学を終えて、ビジターセンターに帰ってきました。
フォード島へつながる長い橋が見えます。遠くの山は、ワイアナエ山脈です。
ビジターセンターの公園は、20分ほどで回ることができます。
このブロンズは、オアフ島の地形が分かりやすいですね。
この図の右上の地図では、日本軍がオアフ島の北から襲来した、ということが描かれています。絵のように、フォード島では、アメリカ本土から来たたくさんの軍艦が係留されていました。
シアター横のミュージアム
シアター横には2つのミュージアムがあります。
手前が「戦争への道博物館」、奥が「攻撃時資料博物館」です。
時間が少ない場合は、奥のミュージアムから先に見るとよいでしょう。より人々に密着した資料で、とても興味深いです。
博物館では、音声ガイドから案内を聞くこともできます。
売店で買える食事と土産品
ビジターセンターでは、レストランはありません。またビジターセンターを出ても、近くには食事できる所はありません。
売店ではサンドイッチや飲み物を購入できますので、ざっとメニューを書いておきます。
●ビジターセンターの売店に売っているもの
サンドイッチ(ハム、ターキー、ローストビーフ、ツナ、玉子など、各5ドル)、ブリトー6.5ドル、チップス、マフィン、スナック、飲み物(1.75~2.5ドル程度)
●ボウフィン潜水艦博物館側で売っているもの
ホットドッグ5ドル、ナッチョズ(トルティーヤチップスにとろけるチーズがかったスナック)5ドル、スープ5ドル、水やジュースの自販機2~2.5ドル程度
ここでは屋根の下で食べられる広いテーブルとイスがあります。
ビジターセンターの入り口横のミュージアム・ショップでは、本、Tシャツ、キャップ、マグカップなどがあります。
こちらは、ハーレー・ダビッドソンが出しているコラボTシャツ。
まとめ
アリゾナ記念館の観光、見学の仕方や流れについてお伝えしました。
アリゾナ記念館のボートチケットは先着順に無料配布されます。
インターネットでチケットを予約されたい場合は、こちらで解説しています。
パールハーバーの観光!個人でチケット予約から注意点まで詳しく解説
ハワイ在住・やすみんのハワイブログにお付き合いくださり、ありがとうございました。
ステキなハワイステイを♪