グランドキャニオンの冬!12月1月2月の気候と雪で注意すること

      2016/12/03


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「冬休みにそっちに行きたいの」

それは姪っ子からのメールではじまりました。

「せっかく日本から来るので、グランドキャニオンを見せてあげたいなぁ」というのが叔母ゴコロです。

夏や秋に行ったことあるんだけど、冬に行くのは初めて。

「雪って降るのかなぁ」
「道路は凍るのかなぁ」

疑問を解消しようとウェブサイトを見ても、数か月先のスポット天気は分かりません。

実際に運転した、という情報も少なくて冬のドライビングの状況がつかまめません。

一方で、雪をまとった美しいグランドキャニオンの写真がたくさん出ていて夢はふくらむばかり。

エイヤッでホテルを予約し、実際に行ってきました、冬のグランドキャニオン。

そこで見た景色とは・・・

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答えはこのあとすぐ!(笑)

さっそく、私の見たグランドキャニオン冬景色からスタートします。


冬のグランドキャニオンを計画している方のため、今からチェックできる月別の気温・天気・服装と、注意点など
もまとめてあります。
最後までどうぞごゆっくりお付き合いください(^-^)

もくじ

グランドキャニオン冬景色

私達がグランドキャニオンを訪れたのは2015年12月22日。

こちらが実際に見えたグランドキャニオンの景色です。
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ご覧の通り一面の雪で、なーんにも見えません。
写真の右横にかすかに映っているのが、一番近場に見えた崖の突端。(この後すぐに見えなくなりました)

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距離感もつかめないほど、真っ白です。
日本から来た姪っ子もトホホです。

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晴れていたらこの看板のような景色が見られたはず。
とてもこの向こうにキャニオンがあるって想像できません(-_-;)

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ビジターセンターに戻ると雪かきが始まっていました。

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シャトルバスはルートと本数限定でゆっくり運航です。

実は当日の朝、グランドキャニオンの南、フラッグスタッフ市でも雪は降り始めていたのですが、パークの入口に近づくにつれ雪がみるみる深く降っていました。

「ちょっとでも崖の感じが見えればいいかなぁ」と期待してゲートを入ったのですが、これほど雪で景色が見えないとは思っていませんでした。

とにかく、あまりにも見えなさすぎなのでっ!

今更ですが、過去のグランドキャニオンの天気を調べてみたら、なんと過去5年間、クリスマス・年末時期にはだいたい雪が降っていたのです

12月20日~31日に雪が降った年
2015年 雪
2014年 雪
2013年 雪(19・20日)
2012年 雪(22日)
2011年 雪

タイミングがよければ雪のキャニオンの美しい景色が見られるかもしれませんが、この時期の何日かは雪が降っているということを知っておいたほうがよいと思います。

「じゃあ、それ以外の冬時期はどうなの?」

というわけで、次の章では過去のグランドキャニオンの12月、1月、2月の天候、気温と服装について調べてみました

冬のグランドキャニオンを訪れる方が、ステキな冬景色を見るために、快適に旅を楽しむために、ちょっとした注意や知っておいたほうがいいこと
などもありますので、引き続きチェックしてみてください。

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12月の天候・服装

12月の気候は、こちらの天気と気温でだいたいの感じをつかんでいただければと思います。

2015年12月の天気

12/12  雪
12/14  霧・雪
12/20  霧・雪
12/21  霧・雪
12/22  霧・雨・雪
12/23  霧
12/25  霧・雪

これ以外の天候はおおむね晴れ、くもりです。(たまに小雨のときもあります)
2015年12月の天気は、だいたい半分は「晴れ・くもり」で、半分が「雨・雪」となっています。
12月は1月と並んで、年間で最も雪が多い月、といえそうです。

2015年12月の気温

    最高   最低
第1週  9℃  -11℃
第2週  12℃   -7℃
第3週  4℃  -17℃
第4週  2℃  -11℃
第5週  2℃  -13℃


グランドキャニオンの標高は2100メートル
で冬はとても寒い!
最低気温は、札幌や帯広より低くなっています。日中、日差しがあればいくぶん暖かい日もあるようですが基本は真冬です。

2015年12月の日の出・日の入

12/1   7:20 17:14
12/6   7:24 17:14
12/13  7:30 17:15
12/20   7:34 17:17
12/27   7:37 17:21

12月の服装

グランドキャニオンは朝晩の冷え込みがとても厳しいので、朝日を見る時にはかなりの防寒対策が必要です。
日中、日差しがあってもこの時期の旅行は日本の冬と同じダウンなどの厚手のジャケットと、セーター、フリース、シャツ、肌着などを合わせ、マフラー、ニット帽、手袋なども用意しておきましょう。

靴は雪や雨で滑りにくいものを。遊歩道は舗装されていますが、歩きやすい靴がよいでしょう。
バッグは水、飲み物やスナックを入れたりするにはリュック、またはポウチや肩掛け型など、両手があくものがよいでしょう。

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こんな服装で行きました。ニット帽は必須です~

1月の気候と服装

1月の気候は、こちらでだいたいの感じをつかんでいただければと思います。

2016年1月の天気

1/4  雪
1/5  霧・雨・雪
1/6  霧・雪
1/7  霧・雪
1/8  霧・雪
1/9  霧
1/10  雪
1/15  霧・雪
1/19  雪
1/20  霧・雨
1/31  霧・雨・雪

これ以外の天候はおおむね晴れ、くもりです。(たまに小雨のときもあります)
2016年1月の天気は、おおむね20日間が「晴れ・くもり」で、10日間が「雨・雪」となっています。

2016年1月の気温

    最高   最低
第1週  2℃  -13℃
第2週  1℃  -4℃
第3週  4℃  -18℃
第4週  8℃  -10℃
第5週  9℃  -8℃

1月は1年で最も寒い月。最低気温は北海道の旭川と同じほどの感覚です。

2016年1月の日の出・日の入

1/1   7:39  17:25
1/3   7:39  17:26
1/10  7:39  17:32
1/17  7:37  17:39
1/24  7:34  17:46

1月の服装

朝晩の冷え込みはとても厳しく、特に朝日を見る時にはかなり防寒対策が必要です。
この時期の旅行は日本の冬と同じダウンなどのジャケットと、中にセーター、フリース、シャツなどを組み合わせて。念のためマフラー、ニット帽、手袋があるとよいと思います。
後半は日中、寒さが和らぐ日もあるようです。

靴は雪や雨で滑りにくいものを。遊歩道は舗装されていますが、歩きやすい靴がよいでしょう。
バッグは水、飲み物やスナックを入れたりするにはリュック、またはポウチや肩掛け型など、両手があくものがよいでしょう。

2月の気候と服装

2月の気候は、こちらの天気と気温でだいたいの感じをみていただければと思います。

2016年2月の天気

2/1   霧・雪
2/18  雨

雨や雪の日が12月や1月と比べてかなり少なくなってきました。
過去4年のデータをみると、1か月のうち雨や雪の日は5日ほどで、これ以外の日はおおむね「晴・くもり」。確率的にも雪の日が少なくなってきました。

2016年2月の気温

    最高   最低
第1週  3℃  -15℃
第2週  12℃  -6℃
第3週  14℃  -6℃
第4週  18℃  -5℃

2016年2月の日の出・日の入

2/1  7:29  17:55
2/7  7:24  18:01
2/14  7:17  18:08
2/21  7:09  18:15
2/28  7:00  18:22

2月の服装

前半はまだ1月と同じほどの寒さですが、2月の後半は日中、温かい日があります。
とはいえ、朝晩の冷え込みがとても厳しく、特に朝日を見る時にはかなり防寒対策が必要です。
厚手の上着と、中にセーター、シャツ、肌着などを着るとよいでしょう。念のためマフラー、ニット帽があるとよいと思います。

靴は雪や雨で滑りにくいものを。遊歩道は舗装されていますが、歩きやすい靴がよいでしょう。
バッグは水、飲み物やスナックを入れたりするにはリュック、またはポウチや肩掛け型など、両手があくものがよいでしょう。

(※過去のデータはWunderground.comを参照しました。気温は小数点以下四捨五入)

天候のまとめ

こちらは過去3、4年の「雨または雪」の日を表しています。
どれくらいの頻度で雨や雪になっているか、大まかににつかんでいただければと思います。

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12月は雪の日が多く、1月には雪の代わりに雨の日が増え、2月は雨・雪とも日数がぐんと減っています。

冬のグランドキャニオンの天気はとても変わりやすく、グランドキャニオンのウェブサイトを見ても、実際に行ってみた人の体験を読むと「大変すばらしい」か「まったく見えなかった」と極端に分かれています。滞在が2日以上なら色々な景色が楽しめるかもしれませんが、日帰りとなると「運まかせかなぁ」という気がします。

以下、いくつか冬のグランドキャニオンを体験した人のコメントを載せましたので参考にしていただければと思います。

「冬に2回行った。霧や霞がかかっていたけど、景色は見えた」

「雪でほとんど何も見えなかった」

「冬の嵐が来ていたけど、景色が刻々と変わっていく様子が素晴らしかった」

「吹雪のあと、霧が所々にかかっている様子がとてもきれいだった」

「風が吹いてとても寒かった」

「1月の天気は、悪い天気より、よい天気のほうが多い」

「クリスマスに行った。雪が残っていたけど毎日晴れていた」

「霧がかかるのと、霧が晴れるのが交互に訪れ、筆舌に尽くしがたいほどすばらしかった」

「1月に行ったけど、景色ははっきり見えた。冬は人が少なく混んでないのがいい」

こちらは秋の早朝の写真。
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もやがかかってステキな風景でした(あとですぐに晴れました)。
冬の霞はもっと幻想的なのかもしれませんね。

公園内で快適に過ごすために

●園内の道は「車で行ける所」「期間限定で車で行ける所」「車では行けず無料シャトルで行く所」「遊歩道や自転車道」などがあります。ゲートでもらう地図(またはウェブサイトの地図)を参考にポイントを回りましょう。

●ノースリムはシーズン最初の雪とともに閉鎖されます。サウスリムは道路の雪かきなどで道路が一時的に閉鎖されることがあります。

●一日の行程(陸路)は、技本的には「車で来て駐車、またはツアーバスから降りる」「園内の無料シャトルバス(または車)でポイント見学」「遊歩道を歩いて見学」「バス停でシャトルを待つ」「ビレッジセンターや博物館、ショップなどを見学」「レストラン、カフェ、デリや持参したものなどでランチ」というような行動になると思います。装備(水、スナック、雨具など)は過不足なく準備しましよう。

●園内では郵便局の隣りにスーパーがありますが、移動中の水やスナックなどいくらかは準備して持っていったほうがよいでしょう。

●ランチを摂るには「レストランで食べる」「カフェやデリでサンドイッチトやサラダ、ルティーヤラップ、ピザなどを店内か、テイクアウト」「マーケットプレイス(スーパー)で購入したものを食べる」「(ツサヤンの町などで)あらかじめサンドイッチやフルーツ、スナックを持参」などの方法があります。

●グランドキャニオンでは柵がないところが多数あります。毎年落下事故が発生していますので、雪や雨で滑らないよう足元にお気をつけください。(アメリカは自己責任の国。自分の身は自分で守る覚悟で)

●小さいお子様にはくれぐれもご注意を。また、帽子やスカーフなど、風でふわりと崖下に飛んでいったりすることもあります。

●野生のエルクが道路を横切ったり、遊歩道のすぐそばに出たりします。角があるエルクもいます。野生動物には近づかないように。
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ツアーの申込時の注意

●グランドキャニオンのオプショナルツアーを申し込む時は、直近の天気予報を確認し雪の日を避ける。(ツアー自体がキャンセルになることがある)
申込時には雪などの悪天候のツアーキャンセルや、払い戻し、キャンセル料の割合などをきちんと確認する。

レンタカーで行く場合

●天候の確認とグランドキャニオン国立公園の状況を確認(どれだけ降っているのか、積もるのか、止むのか、開いているか閉園予定か)。※入園後に閉鎖されても払い戻しされませんので注意。

●雪が予測される場合には、4WD車のレンタルを考えておいたほうがいいかもしれません。もちろん普通車も走っていました。
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●駐車場が広いので、車を留めた時には目印のサインを覚えておくとよいです。

●ガソリンは半分減ったら満タンにするよう心掛けておいたほうがよいです。
ガソリンスタンドの間がかなり離れていたり、フリーウェイでも渋滞すると次の給油先にたどり着くまで心細い思いをしたり、フリーウェイの出入口付近は渋滞が激しいと出入りに時間がかかります。

●悪天候により予定を変更した場合の代替案:
一番近い観光地は「セドナ」(フラッグスタッフから1時間半程度)。その他「ホースシューベンド」や「アンテロープキャニオン」など。
ラスベガスへ戻る途中1時間も余れば寄れる「セリグマン」に。ルート66号の旧道の雰囲気を遺す町並みが特徴。40号線を少しそれて通り抜けして再び40号に戻ることができます。

レンタカーで行く場合の詳しい情報をこちらでご紹介しています。

グランドキャニオンへレンタカーで旅行!行き方や時間を詳しく解説

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