ポケモンGO 今後はどうなる?市場展開の可能性は?
2016/12/14
アメリカでPokemon GO をやってしばらく経つ。
やってみて分かってきたこと、個人的な感想、今後の予想、ビジネス、マーケット展開と可能性などをまとめてみます。
もくじ
ポケモンダイエット!もはや健康ツール
もう、歩く歩く!
歩くツール。いや、歩くためのツール。
ゲームよりむしろ健康ツール、健康グッズ、ヘルシー分野にカテゴライズされるんではないかと思った。
郊外ではポケストップから次のポケストップまでの距離が普通に歩いて7分位かかる。距離でいうと400メートルから500メートルの感覚。
5か所くらいまわって帰宅したら、一日一万歩のノルマ達成するくらいの勢い。おじさま達がゴルフ行くより健康的かも!?
「ポケモン・ダイエット」「ピカチュウ・ダイエット」なんてキーワードが出てきて、ダイエット、健康、ヘルスケア関連のビジネス展開も予想される。
シニアに最適!
シニアは時間も余裕もある。家にひきこもっているより、外に出て健康的なことをしたい。
買い物も、健康ランドやフィットネスも、仲間とたむろしておしゃべりも毎日じゃ飽きる。でも、毎日外に出るには動機がいる。
スポットに行ってクリックすることは小さいことながら一つの作業を行った区切りができる。万歩計など関連アプリ展開も見込まれる。
ポケモンはシニアにうってつけ!
ポケモン=ボケないモン、な~んて。
婚活、街コンにいい!
ポケモンGOをやっていると、同じくポケモンGOをやっている人が分かる。
相手がどんな若い男の子でもおじさんでもつい、「どこにあった?」と話しかけられた。私、かなり人見知りのオバハンなんだけど。
知らない場所で二人一組とかでモンスター・ハントなんてイベントやったら仲良くなれるきっかけになるし、相手がどんな人かも分かるから街コンにいいんじゃない?
最初は4人グループ、あとで小シャッフル、大シャッフルタイムとかあるといい。
紅白のモンスターボールだって縁起モンに見える!
模様がデザインされた招待状とかスケジュール表とか、ビンゴカードとか当たりカードとか・・・定形フォーマットが無料で(提携社名入りでも可)ダウンロードできたらいいね。
ニートやひきこもりを救い出せ!
引きこもりやニートの方の個別の状況が分からないし、一概にいえることではない。失礼があったら申し訳なく思う。
でも、もしかしたらポケモンGOを知って外に出てみたいと思われる方もいるのではないかと思ったりしてね。
そしてそんな人が少しでも楽しみを見つけ、外に出られるきっかけになり、同じ状況で苦しむ人へシェアされればいいと思う。
この記事を書いた翌々日のネット記事で「アメリカでポケモンGOをやった自閉症の子供が友達と明るく付き合うようになった」という記事を読んだ。
ポケモンGOってそういうパワーがあるということに同感。なんだか、人と触れ合ったり、外に出たりすることに勇気が持てたり、少し大胆になれたりする。ゲームに夢中になっている間に自然にそうなるというか、自分が作っていた垣根が薄れていくというか。
ゲームの操作、ボールをはじく爽快感、ポケモンに出会う楽しみ、ポップな画面、冒険心を誘うBGM・・・そんなものが気持ちを後押しする。
コミュニティ・サークル作りにいい!
・シニアサークル
・ハンティング・サークル
・情報共有サークル
・ポケストップのある店主体のサークル
そして、それぞれのサークルが行うイベントにもビジネスが派生。
町おこし・村おこしに一役!
すたれた商店街、田舎の過疎地・・・そんな所にほど、ピカチュウに男気(!?)を出して、町おこし、村おこしに一役買ってほしいと思ったりしてね。
金のピカチュウレベルではなく、プラチナ・ピカチュウとか、ウルトラ・ピカチュウとか、超マニアックなお宝をしのばせて頂くのはどうかと。
アメリカのアップルストアのレビューを読んでいてこんな書き込みをみつけた。
「ポケモンが生まれた年と同じ年に生まれた。二歳からポケモンと遊んでいる。毎日、手元にポケモンがいることを待ち焦がれていた。バグやサーバーなど色んな問題はあるけど構わない。このゲームによってたくさんの場所に出会えた。その存在さえ知らなかった場所だ。そして、人々とのつながりも見出しはじめたところだ」
ゲームをやっていて誰もが思ったことだろう。
「こんな場所があったんだ」って。
せっかく誰かが動力をかけて作ってくれた彫刻も、壁画も、面白いデザインのサインも、気づかれなければ意味がない。
そんな場所の再発見があった。
ポケモンって、なんだか郷愁と結びついてるような気がする。たぶん、制作者が子供のころの夢を大事にしたいという気持ちがあるんだと思う。
複雑にしない、シンプルな線、ポケットの中の夢、友達・・・。
そんなものと場所はリンクして、ポケモンGOは町を再発見させる。
意外に女子ウケ、オトナ向け!
私は漫画やアニメ、ピカチュウとはに特に接点もなく過ごしてきたんだけど、今回Pokemon GOをやってみて最初に思ったことは、
「キャラがかわいい!」だった。
3DやCGになると丸みを帯び、リアリティが加味され一気に大人っぽくなる。
モンスターはなんだか、ルイ・ヴィトンにデザイン提供した村上隆のキキカイカイ・シリーズと同じポップさ。
きゃりーぱみゅぱみゅのMVに出てくるようなタッチ。
すぐにでもアイドルや女子高生が「私のポケモンのスキキャラは○○です」なんて発言しそうだ。
それと、ポケモンGOのゲームのテンポや激しく戦わない感じはオバサン向け。
ゲーム自体にはなくても、提携先の商店が女性限定の特典やサービスを打ち出してもいい。
・・・とにかく、そういうこともあり。
今まで子供向けのグッズ展開されていたポケモンたちがも、大人関連のグッズやビジネス展開ができるようになる。
例えば。
さりげなーくキャラが織り込まれたネクタイ。
小さいぬいぐるみのついたキーチェーン。
(女性はいつまでたってもフワフワした小物を手元に置いておきたい)
キャラクターが印刷された文具関連
メモ、付箋、テープ・・・などなど。
イベント、観光関連ビジネスは?
イベントでは、スタンプラリー的な「ポケモン・ラリー」をコンセプトの軸に、親子イベントや夏休みイベント、カップルイベント、町おこしイベント、ウォーキング、ハイキング・・・などが考えられる。
観光関連では、オプショナルツアーに付随させたり、ツアーや観光地巡りになどが考えられる。
関連アプリ展開
すでに出回っているPokemon GOのスポット検索アプリや壁紙アプリ…の他に考えられるものを考えてみた。
●健康アプリ
ポケモンダイエット万歩計・・・一日に歩いたポケストップを距離に換算。データベース化。
●ポケモン・ツムツム
キャラクターがかわいいので。
●ポケモンメモ
メモの地模様がパステルカラーのキャラクター。付箋やメモとしてスクリーンに貼れる。
●ポケモンボイスメモ
ボイスメッセージで音声吹き込んだ後に、キャラクターの鳴き声や一言みたいなのが自動で入ると子供に伝言しやすいかも♪
●ポケモンめざまし
キャラクターの声などで起こしてくれる。
提携企業、オリジナルキャラ展開
ハーレーダビッドソンとか、John Deerとか、Fedexとか・・・なんか硬め、ヘビーデューティーな会社ほど、希少でオリジナルな提携キャラクターがあったら面白いんじゃないかと思った。
ポケストップでは飲食店、電器屋、レンタル、文具・・・などあらゆる商店が手を挙げることが考えられる。
マクドナルドがどういう提携するのかわからないけど、オリジナルキャラやクーポンとかかな?でも、とくにそそられるものはないが。
いずれ観光、航空、鉄道、運輸、イベント、学習、子供、衣料、食品・飲料・・・などの提携が生まれるのか?
キャラクターがキティちゃん化するのか?・・・うーん、そうであって欲しくないような気もするケド。
ポケモンGO 関連商品・需要予想
ポケモンGOをやり始めて2日後、あまりのバッテリーの消耗の激しさ(2時間程度でなくなる)にモバイルバッテリーを買いにいった。店頭には最後の1個があり手に入れたのだけど、日本でもポケモンGOが開始されて充電式バッテリーを購入した人が多いことだろう。
ポケモンGOサービス開始に伴う関連商品の需要はほかにどんなものがあるか考えてみた。
● スマホ
スマホ機器のアップグレード
● スマホ契約
スマホ契約の増加、ファミリープランを脱退して使用制限のない個別契約に変更
● USBケーブル
もともと破れやすいうえにさらなる使用頻度の増加により
● ポケモンGO PLUSの類似品?
現在、アメリカのAmazonではポケモンGO PLUSが品薄のためプレミアがついて約3倍の価格で売られている。
● スマホケース
落としにくく、片手でより固定できるタイプ。滑り落ちに安心のストラップ、首かけなど
● バッグ
両手が自由になるウエストポーチ、斜め掛けバッグ的なもの
● 帽子
● UVケア製品
やってみた課題(辛口)
ポケストップに履歴が数日しか付かず、何度でも使用できるが、「タッチした、制覇した」という充実感がない。
ポケストップとジムの間にもう一段階華やかな場所が欲しい。ポケストップがシンプルすぎる。
イマイチ、細かいルールが分からない。
ゲームが単調。盛り上がりがない。
BGMや効果音のバリエーションが少ない。
モンスターって127種?ためたらどんないいことがあるのか不明?
最終形はどんなだか、それともずっと引っ張っていってくれるのか。お楽しみがよく理解できない。
今後の利用者数
現在のところ世界のダウンロード数が3000万以上と伝えられている。
日本やその他まだ公開されていない地域もあるので最終的なダウンロード数が増えると思われるが、もちろんお試しダウンロードで削除していく数も大量にあることだろう。
やってみて分かったことは、「楽しくていいゲーム。でも時間がかかる」ということだ。
「ゲームを楽しむ=時間を費やす」ことなんだけど、試してハマる前に早々に切り上げる人、アフター・ゲームで「あ~、人生の貴重な時間を使っちゃったよ~、十分ありがとう」と卒業していく人もあり。
そうやって数は減り、安定する。でも相変わらずダントツ人気が続くんだろうね。
2016年の流行語大賞はまちがいなしかも。