コグニファイとは?cognifyの意味は?人工知能AIとちがう? 

      2016/12/14


近頃、「コグニファイ」(cognify)という言葉が聞かれるようになりました。

「コグニファイ」ってどういう意味?

和英辞書にも英英辞書にも、頼りのウィキペディアにも載っていません。

新語?造語??

気になる「コグニファイ/cognify」の意味を調べてみました。

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Cognify の意味

「cognify」自体は辞書に載っていませんが、「cognitive=認識の、認知性の」という言葉と、語尾につけて言葉を動詞化させる「~ify」の合成から、「認識する」「認知化する」「認識化させる」というような意味にとれると思います。

いくつかのウェブサイトでは、「cognify(コグニファイ)」とは「脳で認識すること。はっきり分かるということ」と書かれているものもありました。

ケヴィン・ケリーの「コグニファイ」とは?

アメリカの著述家・編集者であるケヴィン・ケリー氏は「cognifyは自分の作った言葉」と言っています。
では、ケリー氏の唱えるcognifyとはどういう意味でしょうか?
以下、彼の発言から抜粋します。

"Cognify" を一言で表すなら、「経験的知識に基づく学習機能」

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「テクノロジーの長期トレンドでは、物事はより賢く、改良されさらに良くなる。それをに表すのに適切な言葉がみつからないため、一般的に使われている言葉ではないが『cognify, cognifying, cognification』という英語を使っている」

「コグニファイとは、より賢くする(なる)こと。それが私たちのやっていること、本質であり、物や物事に組み込まれ、つながり、どんどん人々の叡智(artificial smartness)が加わることにより、加速度的に賢さが増していく」

「私はよく使われる『AI (Artificial Intelligence, 人工知能)』という言葉とは一線を画して『Artificial Smartness』という言葉を使っている。AIというとハリウッド映画的な、本来の意味とはかけ離れた連想を抱かせる。テクノロジーの近未来を語るうえで、より身近で主体的に感じられる言葉──Artificial Smartnessを使っている」

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Cognify の表す社会・未来は?

AI(人工知能)は車の自動運転やスマートホンのSiriのようにすでに日常に存在しますが、それががさらに進化し、あらゆる品、日用品でさえ自ら学習して情報を発し、より高度になりながら日常にくまなく、当たり前のようにあふれていく。

コグニファイの例としてこのようなことがあげられます。

●コグニファイした洗濯 → 服が洗濯機にどのように洗ってほしいかを指示する

●小型化されたカメラ → 伝統的なカメラの持っていた性能や撮影技術が“コグニファイ”されたこと

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ケリー氏は近未来について「人工知能の発達した未来を恐れる必要はない。物や製品は使われるほど賢くなり、賢くスマートなることでそれを使う人がさらに増える。20年先のすばらしい製品はまだ発明されていない。つまりは誰もがすばらしい20年先の未来を創る可能性がある」と語っています。

ケヴィン・ケリー氏とは?

1952年アメリカ生まれ。編集者・発行人。
アップルの故スティーブ・ジョブズに深い影響を与えた書「Whole Earth Catalog」の発行編集者。現在は雑誌「Wired(ワイヤード)」の編集・発行人。
2016年発行の近著「The Inevitable(意味:不可避)」(『インターネットの次に来るもの』服部桂・訳 NHK出版)の中で、これからくるネットや社会の変化について予測している。「cognify」は「今後20年で私たちの生活に浸透してくる12のテクノロジー」の中のひとつ。

そのほか気になる記述

著書「The Inevitable (邦題『インターネットの次に来るもの』)」の中で以下のような興味深い記述がありました。

「所有することは昔ほど重要ではなくなっている。その一方でアクセスすることは、かつてないほど重要になってきている」

→ 断捨離やミニマリストの思想が増えてきてモノの総量が減っていく一方で、パソコン・スマホやネット環境の確保ははずせないものになっていますね。

「ヤフー、インテル、ドロップボックス、リンクトイン、ツイッターはどこも、2014年以降にAI企業の買収を行なっている」

「最新のコンピューターは見せられたどんな写真にも正確なキャプションを付ける」

→ これらの企業が何に投資をしているということは、未来の一つの判断材料になります。AIによって企業や人と人とをどう結び付けようとしているのか、検索にはどんな可能性があるのか、VR(バーチャルリアリティ)はどこまで実用化されるかなど、考えを巡らせてみると面白いと思いました。

まとめ

人工知能やロボット、より発達・連携したコンピューターなどのことを考えると、人間を凌駕してしまうのではないかという想像をしてしまうことがありますが、それらのものは負の部分よりも正の部分が大きく、必ず人々に貢献し、よい未来への足掛かりとなる──という主張には心強いものを感じました。

“コグニファイ(cognify)”によって生活の周りのこまごましたものから大きなものまで、経験や知識でさらに改良、発展されたものに触れたり、利用する機会がどんどん増えそうです。

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