ランドセルの人気は海外にも!各国の反応と最新事情
2017/11/21
ハリウッド女優、ズーイー・デシャネルがランドセルを背負った姿がパパラッチされたのは2年前。
ベージュのトレンチコートの背中に乗っかった真っ赤なランドセルは、ファッション・アイコンのズ―イーにとても似合っていて、日本のランドセルが一躍海外へ広まるきっかけになりました。
ランドセルが日本の小学生のものから、いきなり海外、それも大人のカバンに取り上げられたので、日本人もびっくり!
おまけにSNSにアップされた、海外の人々がランドセルをしょっている写真はとてもおしゃれでカッコよく、さらに驚きでした。
日本人にとっては「小学生のもの」という感のあるランドセルですが、海外でランドセルはどのように取り上げられ、どんな人がどのように使っているのでしょうか?
その後のランドセルの海外事情を調べてみました。
もくじ
海外ではどのように受け入れられてるの?
グーグルで"randoseru"と検索するとウェブサイトの上位のほとんどはランドセルの販売をしているサイトや、ランドセルを日本側(売り込みたい側)から紹介している情報系のサイト、ニュースサイトなどです。
またYouTubeやSNSでアップされているものの多数は、小学生の入学祝か子供たちが自分のランドセルを紹介しているものが多く、大人が自分のファッションとして見せているものはほとんどないか、かなり少ないと感じました。
これはどういうことなのか?と考えると、まぁ当然なのかもしれないのですが、ランドセル自体は大人のファッションアイテムとしてはまだ少数派、裏をかえせばさらに開拓・発展の余地がある、と考えられます。
その要因として考えられること
●欲しいと思っても近くのお店に売ってない、現物を見られない、だから通販で買うという行動に出ない
●単純に価格が高い(eBayではリスティング最低価格36ドルからありますが…)
●欲しいと思う以前の問題──デザイン、価格、用途性など
ランドセル、どんな人がどのように使ってる?
それでもランドセルの市場は少子化にもかかわらず伸びているそうです。国内での消費とは別に、海外ではどのように消費されているのか国別にさぐってみたいと思います。
●中国や台湾───子供へのお土産
●アフガニスタン、中東──日本からの寄付による使用
●欧米──ファッションアイテム、機能性も兼備(パソコンや書類が入り頑丈)
●欧米の若者──日本のアニメやゲームなど日本のカルチャーに影響を受けた主に10代の若者がネット通販で購入したものを使っているようです。傾向的な特徴としては、“Kawaii(カワイイ)”好き、大きめのキーチェーン、カスタマイズ、コスプレ、SNSで情報発信
そもそもランドセルって人気なの?
ランドセルに対するコメントにはこのようなものがあります。
●どこで買えるの?クリームかチョコレート色ってある?
●私はeBayで買った、私は〇〇というサイトで買った
●私も〇〇で買った、届くのが楽しみ!
●アメリカサイズのファイルもパソコンも入るわ
●自撮り棒や水筒も入るの
●頑丈なので旅行にもいいわ
●こんな高いのどうして子供に与えるのか?
アメリカで過去にランドセルしょってる大人を見たことはないし、ファッションとして一般的ではないというのはお察しの通りと思います。
でもねっ、
最近見たのですよ、ランドセルっぽいデザインのリュックを。
これってもしかして、大人ランドセルってやつ?!
先日、ホノルルの市バスに乗っていると40代のサラリーマン風の男性が大人っぽい革のランドセルを思わせるリュックを背負っていました。厚さは12センチくらいで、表のカバーは下まであり表面をほとんど覆うようなデザイン。
形はノートパソコンが入るくらいの黒革の長方形で、これならオフィスにも自転車通勤にもステキに見えます。アメリカでよくあるバックパックだと柔らかすぎたり、カジュアル主体でファッション的にも物足りないのですが、大人ランドセルはパソコンや書類を入れて持ち運ぶのに機能性も充分満たしていると思いました。
ランドセル、現在のトレンドは?
実はその前にも気になる男性のリュックがあって・・・。
それは、嵐の松潤クンがドラマ「99.9%─刑事専門弁護士」で背負っていた茶系の革のリュック。
表のフタの部分が真ん中くらいまであって学生カバンのような若々しさあり、でもスーツにも合わせられる落ち着いたデザインでした。
そんな大人ランドセルにはどんな種類があるのか、ちょっと見てみましょう。
土屋鞄製造所のオトナランドセル
土屋鞄製造所 OTONA RANDOSEL
期間限定で受付されます。
HERZ(ヘルツ)
HERZ
ヌメ革が年がたつほどにいい味出してくれそうです。
子供から大人まで使えるデザインで、愛着も長くわきそうです。
まとめ
日本のランドセルの海外での人気度を調べていたら、思ったよりも一般的になっているわけではないのですが、その丈夫さやデザインを称賛する声がたくさんあることが改めてよくわかりました。
日本のランドセルはしっかりと機能的に作られていて、二ューヨークやロンドンの街角にとてもよく合うと思います。
自分が小学生のころを振り返ってみると、ランドセルを特に大切にするわけでもなく、「重いし硬いし、バックパックでいいのになぁ~」とノンキに思っていたのですが、一人だけリュックだとそれもまた悲しかっただろうし、全くもって親の想いを考えないまま、卒業とともにランドセルはどこかへ行ってしまいました。
背中に背負ったまま寝そべったり、放り投げたり、お弁当の汁のシミをつけたり・・・。
なんだかランドセルのことを思うと、郷愁より反省が多くなってしまいます。(-_-;)