レース編み初心者さんへ!超簡単なハンカチのふち編みにチャレンジ!
2017/06/12
ハンカチにレース編でエジングしてみませんか?
「エジング」とは「縁編み(ふちあみ)」のことで、
まわりのふちをレース編み縁取りで飾りつけすることです。
お手持ちのハンカチに簡単なアレンジを加えるだけで美しいハンカチに変身します。
シンプルなタオルをエレガントな雰囲気にしたり、手作りのガーゼハンカチにカントリーな温もりをプラスすることもできます。
プレゼントにも喜ばれ、子供の入園・入学グッズ、夏休みの工作(手芸)にもよいと思います。
ふち編みは大がかりな作品ではないので、すきま時間に少しずつ編むことができます。
ハンカチなど日常よく目にして使うものにできるので、満足度も高くおすすめですよ。
ここでは初心者の方がすぐに始められる基本の作り方をご紹介します。
簡単な編み方でデザインしていますので、ぜひ作ってみてください(^^♪
もくじ
ハンカチにレース編みでエジングするとは?
ご紹介するのは、タオルハンカチに直接レース糸を編みこんで縁取りする方法です。
編み物の本では、あらかじめハンカチの外周を図ってレースを全部編んでから、ハンカチに縫い付ける方法が多いです。
ですが、それだと編んでいる途中で長さに過不足が生じ、後で縫い付ける時に調整に苦労します。
(以前やってみた時、数ミリの不足でもハンカチに縫つけた時に引きつれたところができ残念な思いをしました)
これからご紹介するハンカチに直接編み込む方法なら、針と糸が不要でどんどん編み進めるだけなので簡単です。
デメリットといえば1段目にハンカチに直接編みこんだ糸目が出るので、繊細な見た目にこだわる方には向いていないかもしれません。
ただ、(高級な布の生地ではなく)タオルハンカチを利用する方法なので、日常使いを美しくおしゃれに…という場合には合っているのではないかなと思います。
「レース編みを簡単に始めたい」という方や、「しばらくレース編みをしていないけど材料はある」という方には始められやすいですよ。
編み方が分からない初心者さん向けには、順を追って写真と動画で解説しています。
では、さっそく材料と道具から見ていきましょう。
レース編みの材料と道具
- レース糸 40番 白色
- レース針 4番
- ハンカチ
- ハサミ
●レース糸 40番 白色
100円ショップで手にはいるもので構いません。
一般に高い糸は編みやすくて光沢がありますが、最初は百均のレース糸でかまいません。色もお好みでよいです。
レース糸の太さは各社共通の番号で表されます。今回は40番のレース糸(#40と表示されているものもあります)を使います。
参考までに、本格的にレース編みをしたい場合のレース糸のブランドと値段の目安を載せておきます。
・オリムパス 金票40番 白色 801番色 100g 約1560円
・ダルマ 40番 100g巻き 約1000円
そのほか、手芸屋さんのワゴンでセールや、楽天やアマゾンなどで安く売り出されているものもあります。
●レース針 4番
レースを編む「かぎ針(かぎばり)」のことです。
レース針の大きさを表す番号は各社共通です。
写真では参考に持ち手の異なる2種類のレース針を載せましたが、両方とも同じ4番のレース針です。
一般に40番の糸に適したレース針は6号程度がよいといわれていますが、ここでご紹介する方法はハンカチに直接糸を編みこんでいくため、少し細めの4番のレース針を使用します。
それから・・・
作っている途中で糸が足りなくなる、ということもありますよね。
そんな場合には、こちらをご参考にしてくださいね。
↓ ↓レース糸の結び方!糸が足りなくなった時、新しい糸の継ぎ足し方は?
では、前置きはこれくらいにして・・・っと、
さっそく実践!がんばっていきましょう(^-^)
編み図
こちらは完成までの編み図です。
1段目(青)でタオルに土台となる編み込みを作ります。
次の2段(緑)、3段(赤)でひとまず完成ですが、途中断念したくなったら2段で終わってもよいですし、豪華にしたい場合は4段目(灰色)にチャレンジしてください。
では実際に作っていきましょう!
実際にレース編みでエジングしてみよう!
【1】編みはじめ~1段目
【1】と【2】をまとめたビデオ(約7分)がこちらです。
その下に写真でも解説していますので、どちらかペースに合うほうをご覧ください。
一番最初、糸をタオルにつけるところからスタートです。
ビデオと同じ内容を写真でも解説しています。
裏で糸をタオルに結びつけます。表に返して編み始めます。
くさり編みの編み方
次に、タオルのふちにそって編み進めていきます
4つのくさり編みを編んで、5ミリごとにタオルに編みこんでいきます。
タオルに針をねじ込むとき少し苦労しますが、針をねじりながら入れると入れやすいです。
5ミリは正確でなく若干バラつきがあってもかまいませんが、くさり編みがタオルのふちよりきつくならないようにしましょう。(ぴたっとしているより、ゆったりと沿っているほうがいいです)
【2】1段目の角
角に近くなったら、角の一点を決めて編み進めていきます。
角の一点では写真のように2回差し込んで編むことにより、タオルのふちにくさりがきちんといきわたります。
くさり編み4つが少なくてつっぱるようでしたら、くさりの数を1つ増やすか5ミリの感覚を少し狭くしてもかまいません。
【3】1段目の終わり方
最後のくさり編みのところでは、編み方を変えて2段目にきれいにつながるようにしたいと思います。
こちらは1分程度の動画です。下に続く写真でも詳しく解説しています。
1段目の終わりが編み目の真ん中にくるようにすることで、2段目とのつながりが自然できれいです。
さっそくやってみましょう!
おっと、その前にこの写真を見てください。
針を差し込む位置の確認です。後でここに差し込みますので、あらかじめ目安にしておいてください。
では、やってみましょう!!
上の最後の写真を拡大するこのようになっている状態です。
これで1段目が終わりました!
おつかれさまでした!!
1段目が一番大変なのでここまでくればあとは楽しんで編めますよ♪
【4】2段目
2段目は簡単な編み方で、くさり編みを5つ編んでとめていくだけです。
編み終わると小さなうろこが連なったようなデザインになります。
同時に、下の【5】「2段目の注意点」もご覧くださいね。
【5】2段目の注意点
ここで少し気にとめて頂きたいことがあります(´・ω・`)
もし、「2段目の編み目(小さいうろこ)の数を数えるのが面倒。四つの角の模様は少し異なっても気にしない」という場合には、そのま調整しなくて構いません。
もし、気にしないで最後まで編み進めると、四隅はこのようになります。
↓
角の丸み具合が少し違いますよね。
ズボラな私はこのまま使っておりますが、もし「2段目のうろこの数を数えるのは面倒だけど、後で簡単に調整できる方法があるなら試したい」という方には、若干調整する方法がありますので、「【7】角の編み方と模様を統一する方法」のところで方法をお伝えしますね。
そして、こちらも注意点です↓
角では1つ余分にループを作ってください。
どんどん編み進めていったら、2段目の最後も【3】と同じように、つなぎ目がまん中にくるように終わってください。
【6】3段目
ここからはいよいよ3段目にはいります。今まで単調なくさり編みが続きましたが、3段目には「長編み」が加わり見た目がぐんときれいになります。
こちらの動画は長編みの仕方と3段目の編み方について解説しています。下の写真でも解説しますのでゆっくり確認しながら進んでいってください。
下の図は「編み図」です。3段目の赤の部分を見て頂くと、扇型の幅が1、2段と比べて広くなっていることが分かると思います。
一つおきに大きい扇型のかざりを作ってとめる、のくり返しになります。
長編みをする前に、くさりを2つ作っておいてください。
では、長編みの編み方をご説明します。
長編み、いかがでしたか?思ったよりカンタンだったと思います。
長編みの編み方をマスターできれば、デザインのバリエーションも広がります♪
さて、続きを編んでみましょう。
これで大きい扇型の1セットができましたので、下の段につなげましょう。
このように、「大きい扇型を作る → とめる」のくり返しです。
【7】角の編み方と模様を統一する方法
角の編み図はこのようになります。角では長編みを4つにしてください。
「【5】2段目の注意点」でも触れましたが、3段目で角の模様を統一するための調整方法をお伝えします。
もし調整しなかったら角がこのように、2種類になってしまいます。
左では、つなぎ目が角にきていて丸みが2つあるような感じですので、右のように角が1つの丸になるよう統一したいと思います。
編み図がこちらです。
この編み図では右下から編んでいき、角の手前で「このままでいくと角に継ぎ目がくる」と分かれば、下(2段目)のループを1つつぶして調整します。
1つつぶすのは、くさり編み1つを細編みでつなぎます。
次に、角の丸みのところで長編みを1つ増やして5つにします。
こちらが、実際に編んだ写真です。
赤いところが調整した箇所です。完全ではありませんが、なるべく自然に近づけてみました。
【8】1マスあまった時の調整の仕方
さて、いよいよ3段目も終わりに近づいてきました。
その前に、
もしも最後の編み終わりで1マス余った場合の調整についてご説明します。
上の写真のように編みはじめと編み終わりが合えばいいのですが、下の写真のように1マス余分になった場合には、
くさり編みを2つ作って、3段目の立ち上がりに接合すれば完成です。
たいへんお疲れさまでした!!
初めてレース編みにトライされた方は、細かい作業で大変だったと思います。でも、始めての割には…よくできていませんか?
せっかくだからもう1段足して、ちょっと豪華にしてみてはいかがでしょう?
次の段(4段目)はかなりカンタンなので、根気さえあればできますよ。
ここからは4段目の編み方について説明しますが、「3段目まででひとまず終わりたい」という方はここを飛ばして「【8】引きぬき編みと糸の始末」へ進んでくださいね。
【9】4段目
くさりを3つ編んで下の段の穴のスペースにこま編みでつなげていくだけ!
ぐるりと4段目を編み終えた完成形がこちら↓
【10】引きぬき編みと糸の始末
最後は「引き抜き編み」という編み方でレース編みが終了です。(とても簡単で、糸を切ってさっと引き抜くだけです)
その後で残った糸はほつれないように、2センチほどを編み目にはわせて最後の糸カットをします。
まず、糸を10センチほど残して切ります。
最後は糸を目立たないように、ハンカチを裏返し、2センチほど裏の編み目にはわせてハサミで切ります。
まとめ
ハンカチのふち編み、たいへんおつかれさまでした!
全体の作り方の流れをまとめると、
1段目でハンカチに5ミリごとの編み込みを入れ土台を作る
↓ ↓
2段以降でレースの柄を作っていく
ということになります。
1段目はハンカチに穴を開けつつ編んでいくので少し大変ですが、それさえできれば編む行程を楽しんで進んでいただければと思います。
あとは、うっとり~眺めてお使いください(*^-^*)
こちらもあわせてどうぞ。
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